政務の相談で、浩瀚と落ち合うことになった太師邸
遅れて到着し、勝手知ったる邸の中、気配のする堂室を覗くと
彼が桂桂に字を教えていた
優しげに細められた目、口元に浮かぶ柔らかな笑み
政務の中では一度も見たことのない、顔
あんな表情、知らない
(あれ? 私、桂桂に嫉妬してる?)
2008.08.20